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概要

Digest2020AW

デザイン思考~DX時代の問題解決~「デザイン思考」という言葉が広く知られるようになって数年が経過しました。なぜ今、デザイン思考が求められるのでしょうか。デザイン思考を組織に導入することによって何が変わるのでしょうか。そして、何が得られるのでしょうか。会社案内各種サービスなぜデザイン思考が求められるのか?予測不可能VUCA*な時代の突破口となり得るデザイン思考は、多くの企業で導入されつつあります。今の社会の特徴は、「正解が見つからない」のではなく、「正解がない」ことです。新しい製品やサービス、新しいビジネスモデルを創造する手法として、デザイン思考が求められています。*VUCA:Volatility(変動性)Uncertainty(不確実性)Complexity(複雑性)Ambiguity(曖昧性)デザイン思考のプロセス巻頭特集デザイン思考とは、デザイナーの視点や思考方法をビジネスに導入することです。デザイン思考のプロセスで重要なのは、「人間(ユーザー)」にフォーカスすることであり、人間中心設計(Human Centered Design)がデザイン思考の中核です。広く知られているスタンフォード大学D-school(デザインスクール)のデザイン思考は、次の5つのステップで進めます。ビジネストレーニングITトレーニング共感(Empathize)ユーザーの行動を理解し、寄り添い、発想の種を見つける問題定義(Define)ユーザーのニーズや問題点を定義する創造(Ideate)新しい解決方法となるアイデアを生み出すプロトタイプ(Prototype)モノを作るテスト(Test)検証するグローバルトレーニングお役立ち情報1共感:最初のステップは、ユーザーを理解するための共感から始まります。本人も気づいていない事実や外からは分からない潜在的な心の動き(インサイト)を発見することを重視します。2問題定義:対象となるユーザー・ニーズ・インサイトを組合せて、正しい問題を明らかにし、それを表現する着眼点(POV : Point of View)を定義します。3創造:正しいアイデアを見つけるためではなく、選択可能なアイデアの幅を最大限に広げることを目的とします。4プロトタイプ:ユーザーと対話するためにプロトタイプを作ります。素早く安く作ることが重要です。5テスト:ユーザーについて学ぶために、プロトタイプへのフィードバックを求めます。フィードバックによって着眼点を見直します。これらの5つのステップは、必ずしも順番に実施する必要はなく、同時に行われたり、互いに影響したり、行き来したり、繰り返したりしながら進めます。5つのステップから構成されるユニットを速いペースで実施し、かつ継続的に反復することで成果を生み出します。24