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概要

研修総合カタログ2020SS

日本企業の人材不足とスキルのミスマッチ慢性的な人手不足で悩む企業がある一方で、利益を出しながらもリストラに踏み切る企業も増えています。その根本には、「職とスキルのミスマッチ」という問題があります。「攻めの人材育成」の重要性が、いま改めてクローズアップされています。会社案内各種サービス巻頭特集産業構造の変化によって変わる「職」産業構造が大きく変わる中、複数の業界で職とスキルのミスマッチが原因によるリストラや配置転換が進行しています。D X(デジタルトランスフォーメーション)拡大により、創造性や複雑な思考の関与が少ない「ルーティン」の要素が多い職種のニーズは、今後大きく減少することが予想されています。一方で新しい職種が生まれていますが、これらの人材は逆に大幅に不足しています。日本は先進国の中で職とスキルのミスマッチが最悪レベルビジネストレーニングITトレーニンググローバルトレーニングお役立ち情報平成30年版労働経済白書によると、日本はスキルや学歴のミスマッチがOECD諸国の中で最も高い水準となっています。教育世界一と称されるフィンランドの33.6%と比較すると、日本は68.2%で約2倍もミスマッチがあります。「能力開発の実施率」と「生産性」は比例する「G7の中で日本の生産性は最も低い」というニュースが話題になりました。その後、働き方改革が企業の最重要課題として浮上しましたが、一体何をすれば生産性向上につながるのでしょうか。同労働経済白書の世界統計では、能力開発の実施率が高い方が、労働生産性が高い傾向が示されています。つまり、人材の能力向上で、企業の生産性を高められる可能性が高いと読み取れます。世界でも突出して低い、日本の人材開発費~米国との差は20倍~日本の企業が費やす能力開発費用は、世界的に見ても極端に低い水準に据え置かれています。米国と比較すると、約20倍もの圧倒的な開きがあることがわかります。日本企業の利益剰余金は7年連続で過去最大を更新しています。好景気が影響して、ここ数年は研修費用は若干増加していると報道されていますが、世界と比較すればまだまだ少ないといえます。GDP(国内総生産)に占める企業の能力開発費の国際比較(単位%)3.002.502.001.502.081.781.201.000.500.00米国フランスドイツ2010~2014年1.060.10英国日本(能力開発費は企業内外の研修費用等を示すOFF-JTの額を指し、OJTに要する費用は含まない)出典:厚生労働省平成30年版労働経済の分析をもとにトレノケートが作図14