2000年代頃から様々な企業で「OJT 制度化」が始まりました。
働く環境の大きな変化により、若手が「自然には」育たなくなったためです。
2020年以降はCOVID‑19の影響により一気に在宅ワークが広がり、「あえない」「様子が分からない」中で、周囲との関係構築や、職場に対する組織社会化に難しさを感じている人も少なくありません。
職場から「自然と学ぶ」機会も減少しています。
以前よりも環境の難易度が上がる中、人を教えた経験や上手に教えられた経験の少ないOJTトレーナーでは、うまく指導できなかったり、一人で悩みを抱えたままになってしまったりすることもあります。
一方のOJTトレーニー側は、学生時代もオンラインで過ごし、「職場に馴染めるのか?」「先輩社員と良好なコミュニケーションを取ることができるのか?」などの不安を以前より深く感じている声も多く聞こえてきます。
この難しい局面において、大切な若手を職場になじませ成果を出す一人前のビジネスパーソンに育成するためには、育成に関する知識・理論を体系立てて学び、職場にあった戦略をたて、意識的に育成を進めていくことが必要です。